僕は銀行で住宅ローンを売り、生命保険を売り、注文住宅を売ってきました。三つの現場で見た共通点は、お客さんが「行ってから」考えていることです。銀行に行けば銀行の都合で、住宅会社に行けば住宅会社の都合で、話が進みます。行く前に、家で確かめてほしいことが3つあります。
1. 「借りられる額」ではなく「10年払える額」
銀行が出す「借入可能額」は、返せる額ではありません。年収の何倍まで貸せるか、という銀行側の上限です。確かめるのは逆で、月々いくらなら、子どもが小学生になっても、共働きが一人になっても、10年続けられるか。その額から逆算した借入額が、あなたの上限です。
2. 教育費と重なる年は、いつか
住宅ローンは35年。その途中に、子どもの高校・大学の6年間が来ます。この6年は、家計の支出が一番重い。ローンの何年目が、子どもの何歳に当たるかを紙に書いてください。重なる年に、ボーナス払いや繰り上げ返済を入れていると、そこで詰まります。
3. いまの家賃と、何が変わるか
「家賃と同じ額でローンが組めます」は、住宅会社が一番使う言葉です。実際は、固定資産税・火災保険・修繕費・管理費が上に乗ります。家賃+2〜3万円が、持ち家の月々の実感に近い。それでも買いたいなら、買う理由がある。迷うなら、まだ買う時期ではない。
この3つを持って、行く
3つが紙に書けたら、銀行にも住宅会社にも行っていい。向こうの都合で話が進まなくなります。書けない人は、先に30分、数字を一緒に見ましょう。うちの不動産相談は、売る側ではなく、家族の側に座って話す30分です。勧誘はしません。
※この記事は一般的な考え方で、個別の借入の可否や条件を示すものではありません。金額はご自身の家計で確かめてください。
