相場は「作り方」で3つに分かれる
ホームページ制作の値段を聞いて回ると、10万円から300万円まで出てきます。ばらつきの理由は簡単で、作り方が3種類あるからです。
1. テンプレート型:10〜30万円
WordPressやWixなどの既製のデザインに、写真と文章を流し込む方法。速くて安い。ただし、同じテンプレートのサイトが世界に無数にあり、店の顔にはなりません。「とりあえず名刺代わり」なら十分です。
2. オリジナル型:50〜150万円
設計・デザイン・文章・コーディングを一からやる方法。制作会社の主力商品で、名古屋・岐阜の相場は8ページ程度で70〜100万円。人が時間をかけるので高くなります。
3. 月額型:3〜5万円/月
初期費用を抑え、毎月払う方法。「作って終わり」ではなく、公開後の更新や改善が料金に含まれることが多い。注意点は契約期間と、やめたときにサイトが残るかどうか。うちは月額5万円から、最低契約期間なし・違約金なしで、この形です。
見積もりで必ず確認する4つ
- 写真と文章は誰が用意するか。「そちらでご用意ください」なら、店主の作業が一番重い部分が残ります。
- 公開後に誰が触るか。月額に更新が含まれるのか、都度いくらか。
- ドメインとサーバーの名義。店の名義でないと、会社を変えたときにサイトごと失います。
- やめたとき、サイトはどうなるか。月額型は特にここを契約書で確認。
勘定科目はどうなるか
ここは税理士さんによって扱いが分かれるところなので、考え方だけ書きます。最終判断は、顧問の先生に。
基本は「広告宣伝費」
店を紹介するだけのホームページは、チラシと同じ扱いで広告宣伝費として、制作した年の経費にするのが一般的です。内容が頻繁に変わるものだから、という理屈です。
予約・決済・会員などの「機能」があると「ソフトウェア」
オンライン予約、ネット販売、会員ページのように、プログラムとして働く部分があると、その部分はソフトウェア(無形固定資産)として、5年で少しずつ経費にする扱いになりやすい。制作費の中で「紹介」と「機能」を分けた見積もりになっていると、処理がしやすくなります。
月額型は毎月の経費
月額で払う場合は、その月の経費(広告宣伝費や支払手数料など)として処理するのが普通です。一括で大きな資産を持たずに済むので、小さな店には向いています。
補助金を使う場合
小規模事業者持続化補助金など、ホームページ制作費が対象になる制度があります。ただし年度ごとに対象・上限・時期が変わり、月額型は対象外になることが多い。使うなら、商工会議所の担当窓口に「ホームページを作りたい」と先に相談するのが確実です。うちも補助金を使う場合は、制作費を分けた見積もりに組み替えます。
最後に、値段の前に見るもの
値段を比べる前に、その会社が作ったサイトを3つ開いて、スマホで電話番号が押せるか、地図に飛べるか、一枚目で何の店か分かるかを見てください。それができていない会社は、いくら安くても数字は動きません。
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書いた人:和田裕史(一般社団法人脳育ギフトアカデミー 理事)。銀行・放送局・不動産・生命保険・注文住宅で売ってきて、いまは店のサイトを作っています。見積もりの前に、サイトを先に作ってお見せするのがうちのやり方です。
